この記事で分かること
- ハトムギ化粧水 「麗白」「ナチュリエ」「プラチナレーベル」「ドンキ」の違い
ハトムギ化粧水は多くのブランドから発売されていますが、麗白・ナチュリエ・プラチナレーベル・ドンキの製品の違いに悩んだことはありませんか?
それぞれの製品がどのような成分を含み、どんな効果があるのか、使用感やコスパについて詳しく知りたい方も多いと思います。
そこでこの記事では、大手化粧品メーカーで15年以上、今も現役の化粧品開発者として活躍し、さらに大手美容雑誌の監修経験も豊富なプロフェッショナルの私が、各製品の特徴や違いを徹底比較します。
この記事を読めば、ハトムギ化粧水の選び方に迷わず、最適な製品を見つけることができます!
この記事を書いている人
コスメデイン
- 大手化粧品メーカーで15年以上化粧品開発を担当
- 今も現役の化粧品開発者
- 美容雑誌の監修経験あり
- 現役の化粧品開発者が業界の最前線で得てきた知見を「コスメの真実」としてお届けします!
美容雑誌の監修に協力させて頂きました(一部抜粋)
【結論】ハトムギ化粧水 麗白 ナチュリエ プラチナレーベル ドンキの違い
結論から言います。
私は現役の化粧品開発者です。有名美容雑誌の監修にも多数携わりました。
そんな私が断言します。
麗白・ナチュリエ・プラチナレーベル・ドンキ(情熱価格)は、ハトムギ化粧水として有名な4ブランドですが、これら製品に、「効果面」に大きな違いはありません!
容量 / 価格、配合成分に違いはあるので、皆様は、コスパと成分(肌に合うか合わないか)でこれら4ブランドを選んでいただいて、何ら問題はありません。
結論
- 麗白・ナチュリエ・プラチナレーベル・ドンキ(情熱価格)のハトムギ化粧水に、効果面で大きな違いはなし!
- 価格、配合成分は違うため、コスパと成分(肌に合うか合わないか)で選べば問題なし!
次項以降、このような結論に至った理由を、プロの視点で各製品を徹底比較しながら、詳しく解説いたします。
なぜ、効果面に大きな違いはないのか?
麗白 ナチュリエ プラチナレーベル ドンキのハトムギ化粧水に、なぜ、効果面に大きな違いはないのか?
それは、これらハトムギ化粧水は大容量&低価格を実現させるために、処方が非常にシンプルだからです。
シンプルすぎるゆえに、効果面で差をつけられない!
若干のテクスチャー面での違いはあるものの、それが肌の効果へ影響したり、購入の決め手となるような大きな違いではないです。
次項では、ナチュリエと麗白、ナチュリエとプラチナレーベル、ナチュリエとドンキ(情熱価格)の、効果面以外の違いについて、詳しくみていきましょう。
ナチュリエと麗白の違い
成分の違い
ナチュリエと麗白の全成分を比較してみましょう。
ナチュリエ | 麗白 |
水、DPG、BG、グリセリン、ハトムギエキス、グリチルリチン酸2K、(アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル)コポリマー、クエン酸、クエン酸Na、メチルパラベン | 水、グリセリン、DPG、メチルグルセス-10、PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン、BG、ヒアルロン酸Na、ハトムギ種子エキス、グリチルリチン酸2K、キサンタンガム、(スチレン/アクリレーツ)コポリマー、PEG-60水添ヒマシ油、クエン酸、クエン酸Na、フェノキシエタノール、メチルパラベン、プロピルパラベン |
主要配合成分
主要成分とは、処方の大部分を占め、テクスチャーや効果に影響を与える成分のことです。
ナチュリエの主要成分は「水、DPG、BG、グリセリン」、麗白は「水、グリセリン、DPG」。
非常にシンプルであり、似ています。
DPG, BG, グリセリンは保湿成分ですから、両品には最低限の保湿機能は備わっています。
それ以外にも様々な成分が配合されていますが、大容量&低価格を実現するために、これらの配合量は極微量です。
極微量配合ゆえに、効果面において、両品に大きな違いはないのです。
白濁化剤
ナチュリエ、麗白、プラチナレーベル、ドンキなど、大容量&低価格のハトムギ化粧水は、白濁化剤といわれる高分子を配合することで、外観を白濁にしています。
ちなみに、ハトムギ化粧水には本物と偽物があるのをご存じでしょうか?
白濁化剤の使用有無が、ハトムギ化粧水の本物(オリジナル)と偽物(オリジナルでない)の大きな違いです。
ハトムギ化粧水の本物と偽物については、以下記事をご覧ください。
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ナチュリエ | 麗白 | |
白濁化剤 | (アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル)コポリマー | (スチレン/アクリレーツ)コポリマー |
ナチュリエは白濁化剤に(アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル)コポリマーを、麗白は(スチレン/アクリレーツ)コポリマーを選択しています。
いずれも高分子ですが、ナチュリエは以前、麗白同様、(スチレン/アクリレーツ)コポリマーを白濁化剤として配合していましたが、リニューアルに伴い、(アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル)コポリマーに変更しています。
(スチレン/アクリレーツ)コポリマーは、やや安全性に懸念がある成分なので、白濁化剤としては、ナチュリエに配合の、(アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル)コポリマーの方が優秀と言えるでしょう。
防腐剤
防腐剤の構成が違います。
ナチュリエ | 麗白 | |
防腐剤構成 | メチルパラベン | メチルパラベン、プロピルパラベン、フェノキシエタノール |
ナチュリエは、メチルパラベンのみ、麗白は、フェノキシエタノールを併用しています。
実際、メチルパラベンだけで防腐力を付与することは不可能です。
ナチュリエにはDPGとBGが高配合されており、これらが防腐補助剤として働いています。
詳細は割愛しますが、化粧品の腐敗を防止しながら、肌に対してより安全に使えるようにするには、複数の防腐剤を組み合わせるべきなので、麗白の防腐剤構成を評価しています。
ただし、両品とも、パラベンが配合されているので、パラベンに対して肌が弱い人は、これらハトムギ化粧水は避けた方がいいです。
界面活性剤
ナチュリエ | 麗白 | |
界面活性剤 | 配合無し | PEG-60水添ヒマシ油 |
ナチュリエには界面活性剤は配合されていませんが、麗白には、PEG-60水添ヒマシ油という界面活性剤が配合されています。
界面活性剤と聞くと「肌に悪そうなイメージ」があるかもしれませんが、それはあくまでイメージであって、実際、肌に悪いわけではないです。
麗白に配合されているPEG-60水添ヒマシ油は、安全性が高いノニオンタイプの界面活性剤で、十分な実績があります。
界面活性剤を配合することで、肌なじみが増しますから、麗白の使い心地の良さは、界面活性剤が起因していると考えられます。
ただし、界面活性剤がお肌に合わない方は、界面活性剤フリーのナチュリエをおすすめします。
コスパの違い
ナチュリエ | 麗白 | |
容量 | 500mL | 1000mL |
価格 | 645円(AMAZON) | 598円(AMAZON) |
1mLあたりの価格 | 1.29円 | 0.598円 |
コストパフォーマンスに関して、ナチュリエは500mL 645円と、非常にリーズナブルではありますが、麗白は圧巻すぎます。
麗白の1mLあたりの価格は、ナチュリエの半分以下であり、圧倒的なコスパです。
どちらがおすすめ?
冒頭で申し上げたように、
大容量&低価格を実現するため、シンプル処方であるハトムギ化粧水に、効果面で大きな違いはない!
効果に違いがない以上、コスパで判断するのが妥当であり、ナチュリエと麗白であれば、麗白がおすすめです。
ナチュリエの、安全性に配慮した白濁化剤の選択は大変素晴らしいですが、それを凌駕する、麗白のコスパが凄すぎます。
ナチュリエとプラチナレーベルの違い
成分の違い
先ほど同様、お互いの全成分を比較してみましょう。
ナチュリエ | プラチナレーベル |
水、DPG、BG、グリセリン、ハトムギエキス、グリチルリチン酸2K、(アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル)コポリマー、クエン酸、クエン酸Na、メチルパラベン | 水、BG、グリセリン、加水分解ローヤルゼリータンパク、ハトムギ種子エキス、(スチレン/アクリレーツ)コポリマー、クエン酸Na、クエン酸、フェノキシエタノール、メチルパラベン |
主要配合成分
ナチュリエの主要成分は「水、DPG、BG、グリセリン」、一方、プラチナレーベルは「水、BG、グリセリン」。
麗白同様、非常にシンプルであり、似ています。というか、似すぎ。
それ以外の成分は、大容量&低価格を実現するために極微量ですから、先ほど同様、効果面に大きな差はありません。
白濁化剤
ナチュリエ | プラチナレーベル | |
白濁化剤 | (アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル)コポリマー | (スチレン/アクリレーツ)コポリマー |
プラチナレーベルも麗白同様、白濁化剤に(スチレン/アクリレーツ)コポリマーを選択しています。
白濁化剤の選択は、ナチュリエの方が上ですね。
防腐剤
ナチュリエ | プラチナレーベル | |
防腐剤構成 | メチルパラベン | メチルパラベン、フェノキシエタノール |
プラチナレーベルも麗白同様、フェノキシエタノールを併用していますね。
先ほども触れましたが、ナチュリエの場合、メチルパラベンだけで腐敗を防止することは不可能です。
ですからナチュリエは、保湿剤であり抗菌成分でもある、DPGとBGを高配合することで、不足する防腐力を補っています。
実際、触ってみるとお分かりになりますが、ナチュリエは、麗白やプラチナレーベルに比べて保湿実感が高いので、これは、DPG, BG高配合という防腐剤・抗菌成分構成に起因しているためです。
コスパの違い
ナチュリエ | プラチナレーベル | |
容量 | 500mL | 1000mL |
価格 | 645円(AMAZON) | 619円(AMAZON) |
1mLあたりの価格 | 1.29円 | 0.619円 |
プラチナレーベルも圧巻すぎます。
麗白同様、1mLあたりの価格は、ナチュリエの半分以下であり、圧倒的なコスパです。
どちらがおすすめ?
ナチュリエは、大容量&低価格のハトムギ化粧水を世に広めた素晴らしいブランドではありますが、麗白やプラチナレーベルのコスパが異常です。
ナチュリエの素晴らしさは認めますが、コスパにこれだけの差がある以上、プラチナレーベルの方がおすすめと言わざる得ません。
それほど、プラチナレーベルのコスパが圧倒的なんです。
ナチュリエとドンキの違い
成分の違い
最後、ナチュリエとドンキ(情熱価格)の比較です。互いの全成分を見てみましょう。
ナチュリエ | ドンキ(情熱価格) |
水、DPG、BG、グリセリン、ハトムギエキス、グリチルリチン酸2K、(アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル)コポリマー、クエン酸、クエン酸Na、メチルパラベン | 水、グリセリン、DPG、メチルグルセス-10、PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン、BG、ヒアルロン酸Na、ハトムギ種子エキス、ローズマリー葉エキス、ラベンダー花エキス、セージ葉エキス、タチジャコウソウ花/葉エキス、カニナバラ果実エキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウサンザシ果実エキス、ビルベリー葉エキス、キュウリ果実エキス、エタノール、キサンタンガム、(スチレン/アクリレーツ)コポリマー、PEG-60水添ヒマシ油、クエン酸、クエン酸Na、フェノキシエタノール、メチルパラベン、プロピルパラベン |
主要配合成分
ナチュリエの主要成分は「水、DPG、BG、グリセリン」、一方、ドンキは「水、グリセリン、DPG」。
これまで同様、非常にシンプルであり、似すぎです。
ドンキは、成分数が多いので、「効果がありそう」とお思いかもしれませんが、極微量配合ですから、効果に大きな差はないです。
白濁化剤
ナチュリエ | ドンキ | |
白濁化剤 | (アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル)コポリマー | (スチレン/アクリレーツ)コポリマー |
ドンキも、白濁化剤に(スチレン/アクリレーツ)コポリマーを選択していますね。
ナチュリエの白濁化剤の選択は、大容量&低価格のハトムギ化粧水の中では断トツに良いと言えるでしょう。
エタノール
ナチュリエ | ドンキ | |
エタノールの配合 | 無し | 有り |
ドンキには、エタノールが配合されています。
表示順序から、エタノールは1%未満と考えられるため、それほど大げさに考える必要はありませんが、エタノールに対して肌が弱い人は、1%以下であったとしても、ドンキは避けた方が良いです。
コスパの違い
ナチュリエ | ドンキ | |
容量 | 500mL | 1000mL |
価格 | 645円(AMAZON) | 500円(店頭価格) |
1mLあたりの価格 | 1.29円 | 0.5円 |
ドンキも圧巻すぎます。
麗白、プラチナレーベル以上のコスパの良さです。
どちらがおすすめ?
ナチュリエとドンキを比較した場合、繰り返しになりますが、圧倒的なコスパでドンキがおすすめです。
ただし、ドンキは店頭でしか買えないので、ネットで買えるナチュリエの方が、買いやすいと言えるでしょう。
結局、どれを選ぶべき?
麗白、ナチュリエ、プラチナレーベル、ドンキの4品であれば、麗白を選ぶべきでしょう。
何度も言いますが、
大容量&低価格のハトムギ化粧水はシンプル処方ゆえに、効果面で大きな差はない!
ですから、コスパが最も重視すべきポイントです。
麗白のコスパは圧倒的!
ドンキの方がやや上ですが、ドンキは店頭でしか買えませんから、ネットでも手軽に購入可能な麗白が最もおすすめです。
ただし、これは、大容量&低価格のハトムギ化粧水に限った話です。
大容量&低価格だけがハトムギ化粧水ではありません。
効果、テクスチャーにこだわりまくったハトムギ化粧水は存在します!
以下記事では、現役の化粧品開発者がプロの視点で、厳選してハトムギ化粧水を紹介しています。
麗白以上におすすめのハトムギ化粧水を、是非知ってください!
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おわりに
いかがでしょうか?
この記事を通して、「麗白」「ナチュリエ」「プラチナレーベル」「ドンキ」の、大容量&低価格のハトムギ化粧水の違いを徹底的に比較しました。
各ブランドの成分や効果、使用感、コストパフォーマンスを詳しく分析し、それぞれの特徴を明らかにしました。
特に、成分の微妙な違いが効果に大きな影響を与えないことや、コストパフォーマンスが選択の重要なポイントであることを強調しました。
結論として、どのブランドもハトムギ化粧水としての基本的な効果は同じであり、自分の肌に合う成分と予算に基づいて選ぶことが最適です。
この記事が、皆様が最適なハトムギ化粧水を見つける手助けとなれば幸いです。
ハトムギ化粧水は大人気ですから、是非、以下記事もご覧ください。
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※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません