この記事で分かること
- プロアクティブは、本当に効果が期待できないのか?
ニキビケアコスメとして有名なプロアクティブですが、「効果がない」という声がSNS上には多く見られます。
私は現役の化粧品開発者です。
大手化粧品メーカーを含め、20年以上のキャリアがあり、有名美容雑誌の監修も多数手がけています。
本物のプロであり、化粧品開発のプロフェッショナルです。
この記事ではそんな私が、プロアクティブの効果について詳しく解説いたします!
この記事を書いている人
コスメデイン
- 大手化粧品メーカーで15年以上化粧品開発を担当
- 今も現役の化粧品開発者
- 美容雑誌の監修経験あり
- 現役の化粧品開発者が業界の最前線で得てきた知見を「コスメの真実」としてお届けします!
美容雑誌の監修に協力させて頂きました(一部抜粋)
プロアクティブ
プロアクティブは、誰もが知るニキビケアに特化したスキンケアブランド。
特に、思春期ニキビや大人ニキビに悩む方々に向けて開発された製品で、アメリカで誕生し、世界中で長年にわたり人気を博しています。
引用:プロアクティブ公式サイト
基本は3ステップ。
非常にシンプルで効果的なステップです。
初回のセットが豪華なので、おすすめです!
プロアクティブは効果なし?
プロアクティブはニキビケア商品として長年多くの人に愛用されてきましたが、「効果がない」「逆に肌が悪化した」と感じる方も少なくありません。
ただ、プロの目から見ると、
口コミや処方特性を考えると、プロアクティブは効果が期待できます!
なぜなら、
プロアクティブの基本ステップ全3品は、すべて医薬部外品だから!
医薬部外品は、国から「効果」と「安全性」が認められています。
ですから、人によって効果に差はあるものの、通常の化粧品に比べれば、改善効果が期待できるのがプロアクティブなのです。
そこで、実際にプロアクティブを使用した人々の口コミや、効果がないと感じる理由、その要因について詳しく調査しました。
さまざまな視点からプロアクティブの本当の実力を紐解いていきます。
効果がないと感じる理由とその要因
プロアクティブの効果に対する不満は、大きく分けていくつかの理由が挙げられます。
まず、ニキビケア製品に求める期待値が原因の一つです。
多くの人がプロアクティブに高い期待を寄せて使用しますが、個人の肌質やニキビの原因により効果の出方が異なります。
特に、乾燥肌や敏感肌の方は、使用中に刺激を感じることがあり、それが「効果がない」と感じる要因になりがちです。
プロアクティブには「サリチル酸」や「グリチルリチン酸ジカリウム」といった有効成分が配合されており、毛穴の詰まりやニキビの原因菌にアプローチすることを目的としています。
しかし、これらの成分が、すべてのニキビタイプに効果を発揮するとは限りません。
たとえば、ホルモンバランスが乱れることでできる炎症性のニキビや、体内の栄養バランスが崩れた結果できるニキビなど、外部からのスキンケアだけでは十分に対処できないケースもあります。
また、使い方を誤ると効果が半減することもあります。
たとえば、使用頻度を増やしたり、一度に多量を使ったりすることで肌が必要以上に乾燥し、さらに肌トラブルを悪化させてしまうことがあります。
このような誤使用が「効果がない」と感じる原因になっている可能性もあるため、推奨された使い方を守ることが大切なのです。
口コミや評判の傾向
プロアクティブに関する口コミや評判は、実にさまざまです。
ポジティブな意見では、「洗い上がりがツルツルして気持ちいい」「毛穴の汚れがすっきりした」という声が多く寄せられています。
特に、ジェル状の「スキン スムージング クレンザー」は、ソフトスクラブ入りで毛穴の汚れや余分な皮脂をやさしく取り除く効果があると評価されています。
使用後に肌がつっぱることなく、しっとりと潤う感じがあるという感想も多く見られます。
一方で、ネガティブな口コミも少なくありません。
「ポアターゲティング トリートメント(美容液)を使うと肌がべたつく」「期待していたほど保湿効果が感じられない」という声があるほか、効果が見られなかったという報告もあります。
中には、価格が高く感じるという不満もあります。
「費用対効果が見合わない」と感じる方もおり、特に長期間使用することを考えると、金銭的な負担が大きいと感じる人も少なくないようです。
さらに、口コミの中には「効果があったが、やめるとまたニキビが再発した」という声も見受けられます。
これはニキビケア全般に共通する問題ですが、スキンケアをやめたときに再びトラブルが起こることがあります。
継続的に使うことで肌の状態が安定する人もいる一方、効果が一時的だと感じる人も多いようです。
実際に試した使用者の感想
実際にプロアクティブを試した使用者の感想を見ていくと、その使用感には大きな個人差があります。
ある使用者は、「ジェル状のクレンザーが気持ちよく、肌がなめらかになった」と話します。
特に、古い角質や毛穴の汚れをすっきりと洗い流すクレンザーの効果に満足している方が多いです。
ニキビ跡の改善には時間がかかるものの、続けることで肌の質感が変わったと実感する人もいます。
反対に、「肌が敏感になっているときに使ったら刺激が強すぎた」という感想も多くあります。
炎症を伴うニキビがある場合、使用を控えるか、非常に慎重に使用することが求められます。
敏感肌の人には、パッチテストを事前に行うことが推奨されており、このステップを飛ばして使用することでトラブルが起きるケースも報告されています。
また、効果が現れないと感じる方の多くが、早期に使用をやめてしまう傾向があります。
ニキビケアは時間がかかることが多く、特に、肌のターンオーバーのサイクル(一般的に28日)を数回繰り返さないと変化がわかりにくいことがあります。
使い続けることで、徐々に肌が安定し始める人もいるため、じっくりとケアを続ける忍耐が必要かもしれません。
最後に、プロアクティブの効果は全ての人に均一ではないため、個人の肌質やニキビの種類に合うかどうかを見極めることが大切です。
合わない場合は、無理をせずに他のケア方法を検討することも重要です。
効果がないと感じる理由
- ニキビケア製品に求める期待値や肌質が、人によってさまざま
- ホルモンバランスが乱れることでできる炎症性のニキビや、体内の栄養バランスが崩れた結果できるニキビなど、外部からのスキンケアだけでは十分に対処できないケースがある
- 使い方の間違い
プロアクティブの成分と技術的特徴
プロアクティブがニキビケア商品として人気を集めている背景には、配合されている成分が重要な役割を果たしています。
ここでは、プロアクティブの主な成分と、各製品の技術的特徴について、現役の化粧品開発者がプロの視点で解説します!
サリチル酸とグリチルリチン酸ジカリウムの効果
まず、プロアクティブのメイン成分である「サリチル酸」と「グリチルリチン酸ジカリウム」について。
サリチル酸は、古くからニキビケアに用いられてきた成分で、角質をやわらかくして毛穴の詰まりを解消する作用があります。
これにより、毛穴の奥に蓄積された汚れや皮脂を取り除き、ニキビができにくい環境を整えます。
さらに、殺菌作用もあるため、ニキビの原因となるアクネ菌の繁殖を抑えることが期待されています。
一方、グリチルリチン酸ジカリウムは、甘草(カンゾウ)の根から抽出される成分で、抗炎症作用があります。
ニキビは炎症を伴うことが多いため、この成分が肌の炎症を抑え、赤みや腫れを軽減する効果を発揮します。
特に、赤く腫れたニキビや肌荒れが気になる方にとって、この成分は心強い味方です。
これらの成分が組み合わさることで、プロアクティブは、ニキビの原因に総合的にアプローチすることができるのです。
【薬用洗顔料】スキン スムージング クレンザー
プロアクティブはシンプルな3ステップ。
● STEP 1 洗う
【薬用洗顔料】スキン スムージング クレンザー
● STEP2 届ける
【薬用美容液】ポアターゲティング トリートメント
●STEP 3 整える
【薬用ジェル状クリーム】スキンコンディショニング セラム
ここでは、STEP1 洗うの、【薬用洗顔料】スキン スムージング クレンザーについて解説します。
【薬用洗顔料】スキン スムージング クレンザー
全成分
【有効成分】サリチル酸
【その他の成分】ユキノシタエキス、ブドウエキス、クワエキス、オウゴンエキス、リノール酸、ヒアルロン酸ナトリウム(2)、濃グリセリン、グリコール酸、BG、キサンタンガム、セタノール、ラウリン酸POE(20)ソルビタン、シクロペンタシロキサン、セトステアリルアルコール、親油型ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸PEG、ポリエチレン末、水酸化ナトリウム、香料、EDTA-2Na、水、クロルフェネシン、安息香酸、ソルビン酸、フェノキシエタノール
サリチル酸を有効成分とした医薬部外品です。
サリチル酸には殺菌効果があり、ニキビケアのための最適な有効成分と言えます。
プロアクティブのSTEP 1の洗顔料は、泡立て不要のジェルタイプ。
泡を立てる必要がありませんから、非常に簡単で手間いらず。
通常の泡立て洗顔に比べると、「ジェルタイプは洗浄力が劣るのでは?」とお考えの方がいると思いますが、それは事実です。
ジェルタイプは泡立て洗顔に比べると、泡立ての手間は省けるものの肝心の洗浄力が落ちます。
そこでプロアクティブは、ソフトスクラブ(ポリエチレン末)を配合しました。
ソフトスクラブにより、十分な洗浄力を発揮し、さらに、毛穴の奥に隠れている毛穴の汚れや古い角質をすっきり洗い流すことができるのです。
ただし、ソフトと言ってもスクラブには変わりないので、目に入らないように、そして、ゴシゴシと強い力でこすらないようにして下さい。
また、クレンジングではないので、メイクをされている方は、クレンジングでメイクを落としたのち、本品をご使用ください。
クレンジング選びにお悩みの方はこちらの、化粧品開発者が選ぶ!圧倒的な技術搭載クレンジング 厳選5選!をどうぞ。
-
あわせて読みたい化粧品開発者が選ぶ!圧倒的な技術搭載クレンジング 厳選5選!
クレンジングには、オイル・バーム・リキッド・ジェル・クリームと、様々なタイプが存在します。 これだけタイプが違うモノが存在するアイテムは、クレンジング ...
続きを見る
スキン スムージング クレンザー ポイント
- サリチル酸を有効成分としたニキビケアに効果的な医薬部外品
- 泡立て不要のジェルタイプの洗顔料
- ソフトスクラブ配合で、洗浄力アップ
- 強い力でゴシゴシすることは厳禁!
- クレンジングでメイクを落とした後に、本品を使用すること
【薬用美容液】ポアターゲティング トリートメント
【薬用美容液】ポアターゲティング トリートメント
全成分
【有効成分】サリチル酸、グリチルリチン酸ジカリウム
【その他の成分】濃グリセリン、アロエ液汁、スイカズラエキス、ポリアクリル酸アミド、軽質イソパラフィン、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、セトステアリルアルコール、軽質流動イソパラフィン、オクテニルコハク酸コーンスターチAl、POEジオレイン酸メチルグルコシド、セタノール、ラウリン酸POE(20)ソルビタン、シクロペンタシロキサン、水酸化ナトリウム、キサンタンガム、POEラウリルエーテル、シクロヘキサシロキサン、シクロジメチコン、BG、香料、水、ソルビン酸、クロルフェネシン、安息香酸、フェノキシエタノール
STEP2 届けるは、サリチル酸とグリチルリチン酸ジカリウムをダブルの有効成分とした、医薬部外品の美容液です。
サリチル酸、グリチルリチン酸ジカリウムとも、ニキビケアに効果的な成分であり、これをダブルの有効成分としたポアターゲティング トリートメントは、ニキビケア特化型の美容液と言えるでしょう。
さらに、ただ単に、ニキビに効果的な成分を配合したのではなく、成分が毛穴の奥に届くような処方的技術が展開されております。
それが、スマートターゲットテクノロジー。
プロアクティブの独自浸透技術です。
引用:プロアクティブ公式サイト
ポアターゲティング トリートメント ポイント
- サリチル酸とグリチルリチン酸ジカリウムをダブルの有効成分として配合した医薬部外品
- ニキビケアに特化した美容液
- プロアクティブ独自の浸透技術 スマートターゲットテクノロジーを採用
- これにより、有効成分が毛穴の奥にダイレクトに作用する
【薬用ジェル状クリーム】スキンコンディショニング セラム
【薬用ジェル状クリーム】スキンコンディショニング セラム
全成分
【有効成分】グリチルリチン酸ジカリウム
【その他の成分】レモンエキス、オトギリソウエキス、サボンソウエキス、セージエキス、トウキンセンカエキス、ホップエキス、加水分解黒豆エキス、ゴボウエキス、濃グリセリン、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン(1)、モノラウリン酸ポリグリセリル、シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、BG、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、フィチン酸、ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム液、水酸化ナトリウム、水、フェノキシエタノール、パラベン
STEP3 整えるは、グリチルリチン酸ジカリウムを有効成分とした、医薬部外品のジェル状クリームです。
脂性肌の方にとっても保湿は重要です。
脂性肌の方でも安心して使って頂けるように、本品は、オイルフリーで設計されています。
季節によっては、ポアターゲティング トリートメント(美容液)だけでは保湿が不十分ですから、スキンコンディショニング セラム(ジェル状クリーム)で不足する保湿力を補って下さい。
スキンコンディショニング セラム ポイント
- グリチルリチン酸ジカリウムを有効成分とした医薬部外品
- 脂性肌の方でも安心してお使い頂けるよう、オイルフリーのジェル状クリーム
完成されたシンプル3ステップ
「3ステップで大丈夫?」と疑問に思う方もいると思いますが、プロアクティブの3ステップは、各アイテムの設計も含め、非常によく考えられていて、ある意味、完成されています。
ニキビの原因の一つに、過保湿があります。
やりすぎ美容と言われるように、今のコスメはアイテムが多すぎますから、多くのアイテムを重ねて使うことで、過保湿になりがちです。
確かに、保湿はコスメの基本で最も重要と言えますが、それが過剰になりすぎること(過保湿)は、逆に肌に悪影響となります。
特にニキビに悩む方は脂性肌の傾向にありますから、脂性肌にとって過保湿は絶対に避けるべきです。
しかし、脂性肌の方にとっても保湿は重要であり、過保湿に注意するあまり、保湿がおろそかになってもいけないわけです。
プロアクティブは、STEP 3にジェル状クリームがラインナップされており、これは、オイルフリーとなっていますから、保湿不足にも過保湿にもならない、適度な保湿をお肌に与えることができるのです。
また、3ステップ全品、医薬部外品です。
有効成分は、サリチル酸とグリチルリチン酸ジカリウムというニキビケアに最適な成分ですから、1品1品のケアの質が高い。
「プロアクティブ 効果ない」というのは大きな間違いです!
プロアクティブの3ステップは十分に考えられており、効果に期待が持てる、ニキビに悩む全ての方に大変おすすめのシリーズです。
プロアクティブ 唯一の注意点
プロアクティブは、販売実績、搭載技術、考え抜かれたSTEP、いずれも素晴らしく、ニキビケアを代表するブランドの一つです。
大変おすすめです。
ただし、一つだけ、注意すべき点があります。
ここでは、プロアクティブの唯一の注意点について解説いたします。
成分が肌に与える影響
プロアクティブの唯一の注意点、それは、有効成分であるサリチル酸です。
サリチル酸は、ニキビに対し効果的な優秀な成分である一方、角質を除去する効果が高いため、皮膚の保護バリアが弱まることがあります。
プロアクティブの3STEPでは、スキン スムージング クレンザー(洗顔料)と、ポアターゲティング トリートメント(美容液)にサリチル酸が有効成分として配合されていますが、洗顔料は洗い流しのためそれほど心配はないものの、美容液には注意が必要です。
得られる効果は高いですが、サリチル酸によって、肌が敏感になり、外的な刺激に対して反応しやすくなるのです。
特に敏感肌の方は、サリチル酸が刺激になることがあり、ヒリヒリ感や赤みを感じることがあります。
ただし、サリチル酸は決して危険な成分ではありません。
肌質を選ぶということ。
多くの方が問題なく使えると思いますが、人によっては、刺激に感じる可能性はあるので、その際は、有効成分がグリチルリチン酸ジカリウムのものをおすすめします。
サリチル酸に比べればよりマイルドで、使いやすいです。
プロアクティブ 唯一の注意点
- サリチル酸は効果が期待できる一方、肌刺激の懸念がある成分
- その場合、有効成分が「グリチルリチン酸ジカリウム」のものがおすすめ
- ただし、サリチル酸は決して危険な成分ではない
有効成分が「グリチルリチン酸ジカリウム」のニキビシリーズ
仮に、サリチル酸がお肌に合わない場合、有効成分が「グリチルリチン酸ジカリウム」のものに変えてみてはいかがでしょうか?
おすすめは、オルビスクリアフルシリーズ。
プロアクティブに並ぶニキビケアの名品であり、ポーラ・オルビスグループの高い技術が展開されています。
敏感肌の人でも使いやすい低刺激処方が特徴ですから、万一、プロアクティブが肌に合わない場合は、よりマイルドなニキビケアシリーズ、オルビスクリアフルを試してみてはいかがでしょうか?
オルビス クリアフルの販売実績
- 1990年誕生
- 発売累計 5,283万個(旧シリーズを含む)
- 愛用者 478万人(旧シリーズを含む購入者数)
効果が出るまでの期間と継続使用のポイント
プロアクティブはニキビケア製品として長期間の使用を推奨していますが、「いつになったら効果が出るの?」と不安に感じる方も多いかもしれません。
スキンケアは即効性が期待できるものではないため、使用を続けることが大切です。
ここでは、効果を実感するまでの期間、継続使用の利点と注意点、そして効果が出ないときに見直すべきポイントについて詳しく説明します。
効果を感じるまでの時間と肌のターンオーバー
プロアクティブの効果を感じるには、肌のターンオーバーのサイクルを理解することが重要です。
肌のターンオーバーとは、肌の新陳代謝のことで、通常約28日間で一巡します。
しかし、加齢やストレス、生活習慣の乱れによってこのサイクルが遅れることがあります。
特に30代以降の方は、ターンオーバーの周期が40日以上になることもあり、その影響で効果を実感するのに時間がかかることがあるのです。
プロアクティブの有効成分であるサリチル酸は、毛穴の汚れや古い角質を取り除き、肌のターンオーバーを正常化するサポートをしますが、それが目に見えて実感できるまでには最低でも4〜8週間は継続する必要があります。
早い人で2週間ほどで改善を感じることもありますが、多くの人は1〜2ヶ月の継続使用が必要です。
特に、肌の状態がひどく荒れている場合は、効果が出るまでにさらに時間がかかることが予想されます。
この期間中に注意すべきなのは、焦らずに製品を使い続けること。
短期間で結果を求めると、過度なケアや製品の使いすぎで肌に負担をかけてしまうことがあります。
ニキビケアは継続的な取り組みが大切ですので、肌が改善するのをじっくり待ちましょう。
継続使用がもたらすメリットとデメリット
継続使用にはメリットもありますが、デメリットも無視できません。
まず、メリットとしては、肌の調子が安定しやすくなることです。
プロアクティブは、毛穴の奥深くまで有効成分を届け、ニキビの原因菌にアプローチする設計になっています。
これにより、定期的に使用することで毛穴詰まりを予防し、ニキビの再発を防ぎやすくなります。
さらに、肌のキメが整い、透明感が増すといった効果も期待できます。
特に脂性肌の方は、皮脂のコントロールがしやすくなるという点も大きな利点です。
しかし、継続使用のデメリットとして、肌が一時的に乾燥しやすくなることがあります。
先ほども述べましたが、サリチル酸には角質除去効果があるため、使い続けることで乾燥が進む場合があります。
これが原因で肌が敏感になり、外的な刺激に反応しやすくなることもあります。
そのため、保湿ケアをしっかり行うことが必須。
さらに、ニキビが改善した後に使用をやめると、再び肌トラブルが起こる可能性もあるため、急に使用を中止するのではなく、徐々に減らしていくことが推奨されます。
また、コスト面でもデメリットを感じる方がいます。
プロアクティブは毎日の使用を前提としているため、長期的な使用ではそれなりに費用がかかります。
そのため、効果を見ながら、自分にとって無理のない範囲で続けられるかどうかを考えることも重要なのです。
効果が感じられない場合の見直しポイント
もし、プロアクティブを数週間使用しても効果が感じられない場合は、いくつかのポイントを見直す必要があります。
まず、使用方法を再確認してください。
たとえば、洗顔料を強くこすって使っている場合、肌に刺激を与えてしまい、逆にニキビを悪化させることがあります。
プロアクティブの「スキン スムージング クレンザー」は、優しくマッサージするように使うことが基本です。
洗顔後はぬるま湯でしっかりとすすぎ、肌に残らないようにしましょう。
次に、生活習慣の見直しも重要です。
いくらスキンケアを徹底しても、睡眠不足や食生活の乱れが続くと、ニキビの改善は難しくなります。
特に脂っこい食事や糖分の過剰摂取は皮脂分泌を増やし、毛穴を詰まらせる原因になります。
バランスの取れた食生活と十分な睡眠を心がけることで、スキンケアの効果がより引き出されることがあります。
また、保湿ケアが不足している場合も、効果が出にくくなる原因です。
肌が乾燥していると、皮脂の過剰分泌が起こり、ニキビが悪化することがあります。
プロアクティブを使用した後は、低刺激で保湿効果の高いクリームを使用して、しっかりと肌を保護してください。
もし、これらの対策を講じても改善が見られない場合は、皮膚科を受診するのが一つの選択肢です。
ニキビの原因は人それぞれ異なるため、専門医に相談することで、自分に合った治療法やスキンケアが見つかるかもしれません。
長期的に肌の健康を守るためにも、状況に応じた柔軟な対応を心がけることが大切です。
おわりに
いかがでしょうか?
プロアクティブの効果について、多くの疑問があることは承知しています。
この記事では、私の20年以上にわたる化粧品開発者としての経験をもとに、プロアクティブが本当にニキビケアとして効果があるのか、その理由や要因について詳しく解説しました。
確かに、一部の方にとっては「効果がない」と感じられる場合がありますが、それは肌質の違いや使用方法に起因することが多いのです。
有効成分であるサリチル酸とグリチルリチン酸ジカリウムの役割を理解し、正しい使い方をすることで、改善が期待できるケースも少なくありません。
また、肌トラブルは一朝一夕に解決するものではなく、継続的なケアが大切です。
この記事が、プロアクティブの理解を深める一助となり、皆さまが自分の肌に合ったケア方法を見つけるきっかけとなれば幸いです。
※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません