この記事で分かること
- 日焼け止めが目にしみる原因と対策
夏の日差しを楽しむために欠かせない日焼け止めですが、使い方を間違えると目にしみることがあります。
この不快な経験、実は避けられます!
この記事では、日焼け止めが目にしみる主な原因として、現役の化粧品開発者がプロの視点で、刺激成分の影響、アレルギー反応、敏感肌の問題を詳しく解説します。
また、日焼け止めの正しい塗り方や量のコントロール、目の周りの保護方法、乾燥時間の重要性についても紹介。
さらに、目にしみない日焼け止めの選び方や、ケミカルとノンケミカルの違い、スプレータイプの使い方、顔用日焼け止めの特徴まで、幅広くカバーします!
この記事を読めば、日焼け止めによる目の不快感を防ぎ、安心して夏を楽しむための知識が身につきます。
この記事を書いている人
コスメデイン
- 大手化粧品メーカーで15年以上化粧品開発を担当
- 今も現役の化粧品開発者
- 美容雑誌の監修経験あり
- 現役の化粧品開発者が業界の最前線で得てきた知見を「コスメの真実」としてお届けします!
美容雑誌の監修に協力させて頂きました(一部抜粋)
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【結論】日焼け止めが目にしみる原因
日焼け止めが目にしみる現象は、多くの方が経験されることでしょう。これにはいくつかの原因がありますが、主に日焼け止めに含まれる特定の成分が関係しています。
刺激成分の影響
日焼け止めが目にしみる一番の原因は、日焼け止めに配合される、刺激の懸念がある成分です。
紫外線吸収剤、エタノール、防腐剤、界面活性剤などが該当します。
紫外線吸収剤
日焼け止めに含まれる紫外線吸収剤は、紫外線を防ぐために不可欠な成分です。
しかし、目に入ると、刺激を感じることがあります。
紫外線吸収剤は、紫外線を化学的に吸収し、熱エネルギーに変換するため、目の敏感な部分に触れるとしみることがあります。
一方、紫外線散乱剤は、紫外線を物理的に反射するため、比較的刺激が少ないとされていますが、肌質によっては刺激を感じることもあります。
エタノール
多くの日焼け止めには、エタノールが含まれています。
SPF, PA値が高くなるほど、紫外線吸収剤や紫外線散乱剤の配合量が多くなり、テクスチャーがべたつきます。
日焼け止めは夏に使う事が多い製品ですから、べたつきは嫌がられるため、べたつき軽減のためにエタノールは配合されます。
揮発性が高いエタノールは、テクスチャーをさっぱりにする優れた成分ですが、目の周りに塗ると刺激を感じやすくなります。
防腐剤
防腐剤の中でも特に、フェノキシエタノールが目にしみやすいです。
フェノキシエタノールの配合量は、国の基準で1%以下と決まっていますが、最終的にはメーカーの自社基準ですから、メーカーごとにフェノキシエタノールの配合量は、0%~1%の間で様々です。
特に大手メーカーは安全性基準が厳しいため、フェノキシエタノールを、防腐効果がありながら刺激を感じにくい量に設定していますが、中小レベルでは安全性評価ができませんから、中には、明らかに目刺激の懸念があるフェノキシエタノール量を配合するケースもあるので、注意が必要です。
界面活性剤
界面活性剤は日焼け止めの成分を均一にしたり、水系成分と油系成分を乳化する役割を果たしますが、これもまた敏感な目の周りの皮膚には刺激となることがあります。
ただし、日焼け止めに配合される界面活性剤は、電荷をもたないノニオン界面活性剤ですから、石鹸などに配合されるアニオン界面活性剤に比べれば目刺激の程度は低いです。
アレルギー反応と敏感肌の問題
日焼け止めに対するアレルギー反応や敏感肌の方は、特に注意が必要です。
日焼け止めの成分によっては、皮膚が赤くなったり、かゆみを感じたりすることがあります。
特に目の周りは皮膚が薄く、敏感なため、少しの刺激でも反応しやすいのです。
アレルギー反応が疑われる場合は、使用を中止し、皮膚科専門医の診察を受けることを強くおすすめします。
これらの原因を理解し、自分の肌質や日焼け止めの成分を考慮しながら、適切な製品を選ぶことが大切です。
また、日焼け止めを使用する際は、目の周りは避ける、または少量を薄く塗るなどの注意が必要です。
日焼け止めの選び方や使用方法を工夫することで、目にしみる問題を軽減することができるでしょう。
日焼け止めが目にしみる原因
日焼け止めに配合される目にしみやすい成分は、紫外線吸収剤・エタノール・防腐剤(フェノキシエタノール)です!
日焼け止め使用時の注意点
日焼け止めを使用する際には、特に、目の周りのケアに注意が必要です。
正しい塗り方や量のコントロール、目の周りの保護、そして日焼け止めの乾燥時間の重要性を理解することで、目にしみる問題を防ぐことができます。
正しい塗り方と量のコントロール
日焼け止めを塗る際には、適量を均一に伸ばすことが重要です。
特に、顔や目の周りに塗る場合は、少量を指の腹で優しく薄く伸ばすようにしましょう。
過剰に塗りすぎると、汗や水で流れ落ちて目に入るリスクが高まります
また、スプレータイプの日焼け止めを使用する場合は、顔から15cm程度離して吹きかけ、その後手で軽くなじませると良いでしょう。
目の周りの保護とケア
目の周りは特に皮膚が薄く敏感なため、日焼け止めを塗る際は細心の注意が必要です。
目の周りには、特に刺激の少ない、または敏感肌用の日焼け止めを選ぶと良いでしょう。
また、日焼け止めを塗った後は、目をこすらないように注意し、汗をかいた際には、優しく拭き取ることが大切です。
日焼け止めの乾燥時間とその重要性
日焼け止めを塗った後は、しっかりと乾燥させることが重要です。
乾燥するまでの時間は、商品によって異なりますが、一般的には10~15分程度を目安にします。
乾燥させることで、日焼け止めが肌にしっかりと定着し、汗や水で流れ落ちにくくなります。
また、乾燥させることで、日焼け止めが目に入りにくくなるため、しみるリスクを減らすことができます。
これらのポイントを守ることで、日焼け止めの効果を最大限に発揮しつつ、目にしみる問題を防ぐことができます。
日焼け止めは、肌を守るための大切なアイテムですので、正しい使用方法を心がけましょう。
目にしみない日焼け止めの選び方
日焼け止めを選ぶ際には、目にしみるリスクを最小限に抑えるために、成分のチェックが非常に重要です。
特に、エタノールや紫外線吸収剤の有無、ノンケミカル日焼け止めの選択、そして敏感肌やアレルギー体質の方向けの製品を選ぶことが推奨されます。
エタノールと紫外線吸収剤を回避
日焼け止めを選ぶ際には、まずエタノールや紫外線吸収剤が含まれていないかを確認しましょう。
エタノールは揮発性が高く、目の周りに使用するとしみる原因となります。
また、紫外線吸収剤は肌に直接紫外線を吸収するため、特に敏感な目の周りには刺激となることがあります。
これらの成分が含まれていない製品を選ぶことで、目にしみるリスクを減らすことができます。
ノンケミカル日焼け止めの利点
ノンケミカル日焼け止めは、紫外線吸収剤を使用せず、紫外線を物理的に反射する成分(紫外線散乱剤)を使用しています。
これにより、肌への刺激が少なく、特に敏感肌の方や目の周りのケアに適しています。
ノンケミカル日焼け止めは、紫外線を効果的にブロックしながらも、肌への優しさを考慮した選択肢と言えるでしょう。
敏感肌やアレルギー体質向けの選択肢
敏感肌やアレルギー体質の方は、特に日焼け止め選びに注意が必要です。
肌に優しい成分を使用した製品や、アレルギーテスト済み、パッチテスト済みの製品を選ぶことが推奨されます。
これらの製品は、肌への刺激が少なく、安心して使用できる可能性が高いです。
また、使用する前に少量を肌に試してみることで、肌への反応を確認することも大切です。
目にしみない日焼け止めを選ぶことは、快適な夏を過ごすための重要なステップです。
成分を確認し、自分の肌質に合った製品を選ぶことで、日焼けから肌を守りながら、目の不快感を避けることができます。
日焼け止めの種類と特徴
日焼け止めには様々な種類があり、それぞれに特徴があります。
目にしみる問題を避けるためにも、自分の肌質や使用環境に合った日焼け止めを選ぶことが重要です。
ケミカルvsノンケミカル:どちらを選ぶべきか
日焼け止めには大きく分けて「ケミカル」タイプと「ノンケミカル」タイプがあります。
ケミカルタイプは、紫外線吸収剤と呼ばれ、紫外線を吸収し、熱エネルギーに変換することで肌を守りますが、敏感肌の方や目の周りの使用には刺激が強いことがあります。
一方、ノンケミカルタイプは、紫外線散乱剤と呼ばれ、紫外線を反射・散乱させることで肌を守るため、肌への刺激が少なく敏感肌の方にも適しています。
特に目の周りのケアを考えるなら、ノンケミカルタイプの選択がおすすめです。
スプレータイプの日焼け止めの使い方
スプレータイプの日焼け止めは、手軽に塗布できる利点がありますが、使用時には注意が必要です。
特に顔への使用では、目や口に入らないようにするため、顔から15cm程度離してスプレーし、その後手でなじませることをお勧めします。
また、風のある屋外で使用する際には、スプレーが目に入らないように注意しましょう。
顔用日焼け止めの特徴と選び方
顔用の日焼け止めは、顔の敏感な肌質を考慮して作られています。
これらの製品は、一般的な日焼け止めよりも肌への刺激が少なく、保湿成分が含まれていることが多いです。
ですから、ボディ用(身体用)の日焼け止めは、決して顔には使わないでください!
顔用日焼け止めを選ぶ際には、肌質に合ったものを選び、特に目の周りは刺激の少ない製品を選ぶことが大切です。
また、日焼け止めを選ぶ際には、SPF(紫外線防御指数)やPA(UVA防御指数)の値も参考にすると良いでしょう。
日焼け止めを選ぶ際には、これらのポイントを考慮することで、肌への負担を減らし、快適に紫外線対策を行うことができます。
自分の肌質や活動環境に合った日焼け止めを選び、安全かつ効果的に使用しましょう。
日焼け止め使用時のトラブルと対処法
日焼け止めの使用中には、目にしみる問題や肌トラブルが発生することがあります。
これらのトラブルに対処する方法を知ることは、快適に日焼け止めを使用するために重要です。
目に入った時の応急処置
日焼け止めが目に入った場合、まずは慌てずに冷静に対処しましょう。
目をこすらずに、清潔な水またはぬるま湯で目を優しく洗い流します。
目を強くこすると状況を悪化させる可能性があるため、注意が必要です。
洗い流した後も不快感が続く場合は、医療機関を受診することをお勧めします。
アレルギー反応のサインと対応
日焼け止めによるアレルギー反応は、肌の赤み、かゆみ、腫れなどの形で現れることがあります。
これらの症状が現れた場合は、すぐに日焼け止めの使用を中止し、冷水で肌を優しく洗い流してください。
症状が重い場合や改善しない場合は、医療機関での診察を受けることが重要です。
日焼け止めによる肌トラブルの予防
日焼け止めによる肌トラブルを予防するためには、肌質に合った製品を選ぶことが大切です。
特に敏感肌の方は、肌に優しい成分を使用した製品や、ノンケミカルの日焼け止めを選ぶことをおすすめします。
また、日焼け止めを初めて使用する際は、少量を肌の目立たない部分でパッチテストを行い、肌の反応を確認することも有効です。
日焼け止めの使用中にトラブルが発生した場合は、適切な対処を行い、必要に応じて専門家のアドバイスを求めることが重要です。
これにより、安全に日焼け止めを使用し、健やかな肌を保つことができます。
おわりに
いかがでしょうか?
夏の楽しみに欠かせない日焼け止めですが、誤った使い方により目にしみることがあります。
目にしみる主な原因は、日焼け止めに含まれる紫外線吸収剤やエタノール、防腐剤、界面活性剤などの刺激成分です。
これらは特に、目の敏感な部分に触れると不快感を引き起こすことがあります。
日焼け止めを使用する際は、適量を均一に伸ばし、特に顔や目の周りは少量を薄く塗ることが大切です。
また、目にしみない日焼け止めを選ぶ際は、成分のチェックが重要で、エタノールや紫外線吸収剤が含まれていない製品、ノンケミカル日焼け止め、敏感肌やアレルギー体質の方向けの製品を選ぶことをおすすめします。
この記事を参考に、日焼け止めによる目の不快感を防ぎ、安心して夏を楽しむための知識を身につけていただければ幸いです。
正しい日焼け止めの選び方と使用方法で、快適な夏をお過ごしください!
※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません